若い人が本当に少ないの。
その影響でしょう、とにかく廃校が多いのです。
こんなに綺麗な小学校も、この春廃校になってしまいました。
まだ新しいのにー!平成4年に新築したばかりなんですって。
入り口を入るといきなり吹き抜けホール。
その周囲を教室が取り巻いているという、学校にしては斬新な設計です。
ああもったいない。この場所で学ぶのを楽しみにしていた子だっていたでしょうに。
開催されていたのは富山妙子さんの回顧展。会場ではシンポジウムの真っ最中でした。
中央に静かに座っていらっしゃるその姿はとても上品なおばあちゃんといった印象。
しかし穏やかそうなその見かけとは裏腹に、戦争責任・炭坑・第三世界といった重いテーマの作品を生み出す作家です。
そしてテーマの重さとは裏腹の、美しい作品たち。
どこかで見たことがあると思ったら、以前韓国のビエンナーレに特別招待出品されていました。
時代から、歴史から目を背けることなく表現し、問いを発し続ける作家魂。
前夜食事したお寿司屋さんで「9日かけて全部の作品を見た」という強者と隣り合わせ
「オススメ教えて〜」とおねだりしたら「清津峡小学校は是非!」と教えてくれたの。
寡黙な方で、あまり話してくれなかったんだけど、帰り際にぼそっと呟くように。
それが逆に妙に強烈で「行かなきゃ」って気になったのですけど、行ってよかった。
88歳とは思えぬ精力的なお仕事の数々、そして作家の抱えてきた歴史に圧倒された会場でした。
今春閉校した小学校もうひとつ。
ここでは東京藝大のメンバー(作家や学生)が地域住民とのコラボで芸術活動を展開しようという試みが行われています。題して「克雪ダイナモアートプロジェクト」。
階段の壁の割れ目から芽吹いた色鮮やかな花。
天井から垂れ下がる野の花。
来客用スリッパはうさぎにされました。
地域住民とのコラボ作品はヴィデオやプロジェクターを使った作品も面白かったのですけど
写真ではお伝えできなくて残念。是非現地へ足をお運び下さい。(笑)
そうそう、ここは校舎の裏側に古墳や遺跡があったのだ!
人の背丈ほどの高さの小さな古墳でしたが、上れるようになっていたので梅子が上ったり降りたりしていました。
「あのさ、これ一応お墓だってわかってるよね?」
「ぎあ!!!
「こんなところに人が住んでる〜!」と驚くような山の中に集落があったりするのですが
ここ真田小学校も緑豊かな自然の中にあります。
学校の前には巨大バッタ。水を受けてガッコン!と動く鹿威し仕様なり。
これならクマ除けにもなりそう。(笑)
閉校時の児童数は僅か3人。その最後の落書きが残されていました。
「しんのすけ 28才」って先生?
ここがなくなって、彼らはもっと遠い学校まで通学しなければならなくなったでしょう。
冬場は本当に大変でしょうね。すんごい根性つきそう。
学力よりも大事よ、ゆか、ゆうき、けんた、ファイトー!
彼らが去った学校は、絵本作家田島征三さんによる「絵本と木の実の美術館」になっていました。
おお、この人の絵本、一学期の読み聞かせで一年生に大好評だったのだ。
ご本人がいらしたので一冊購入してサインしていただいちゃった。
二学期が始まったら子ども達に見せびらかしてやるとしよう。へっへっへ。
絵本の世界から抜け出してきたようなカラフルな作品たち。
賑やかな子どもの声までが聞こえてきそうです。
カフェがまたお洒落なの。椅子やテーブルは教室の備品をリメイクしたんですって。
カウンターの中でかいがいしく立ち働くお母さんも、昔の卒業生だったのかしら。
前回行きそびれてしまったので、今年は是非観たかったのが日比野克彦さんの「明後日新聞社文化事業部」
場所は莇平小学校です。「スケベしょうがっこう〜!」と喜んでいるのはダレですかー!!
(答え:わたし)
「あざみひら」ですからね、いいですか?
素敵なTシャツ(新聞社のユニフォーム)を着た若者に「そう言う人って多くない?」と訊いたら「ええ」と笑っていました。やっぱりね。
「編集室」にばかでかい扇風機があって「うわー、これいいですね」と褒めてみたのですが
「見つけたときは『これだ!』と大喜びして買ったんですけど、使い物にならないんですよ。パワー強すぎて、そこらじゅうのものみんな吹き飛ばしちゃって・・・
扇風機じゃなくて籾殻を吹き飛ばすメカ農具なのだそうです。
使えないただのオブジェとしては嵩張りすぎ。気の毒〜。
ここの主要業務は夏の定番、朝顔の栽培です。この朝顔がまたハンパない勢いで伸びてるの!
なんたって2階の教室の前につぼみがあるんだから。
長い心棒さえ立ててやれば天までも届かんというくらいの勢いです。
豆じゃなくてもいいよ、朝顔で充分イケルよ!とジャックに教えてやりたい。
で、2階の窓から鑑賞者たちが思い思いに観察日記を書く場所がしつらえてありました。
ン十年ぶりに書いちゃったわ、朝顔日記なんて。
グリーンカーテンに覆われた校舎の前には緑のトンネルがあります。
これ、朝顔の花が咲いている早めの時間帯にくぐってみたいかも。
松代「農舞台」内にある黒板教室へは今年も寄りました。
わざわざ紹介するつもりはなかったのですが、ボルトの世界新記念にアップしておきます。
北京の時にボルトの尻にやたらと感心していた青グリンちゃんへのサービス
ボルトに対抗できるくらい立派な梅子の尻でござんすよ。(笑)
最後に、すっごく観たかったのに行きそびれた作品に触れておきます。
オランダ在住の日本人ピアニスト向井山朋子さんの「Wasted」
http://www.echigo-tsumari.jp/2009/artworks/index.php?id=416
世界を巡回するプロジェクトの一環で、絹の衣服約1万枚を空間にインスタレーションする。参加者は衣服を受け取り、月経のときにパフォーマンスをする。その体験が、作家へフィードバックされ、次のコンサートへつながる。(大地の芸術祭ガイドブックより)
さらに詳しくはプロジェクトの公式サイトを。
http://www.wasted.nl/
この作品、インタラクティヴ好きな私は興味津々でなんとか時間を作りたかったのですけど
これだけがルートの中にうまく組み込めなくて、どうしても行けませんでした。
でね、じぷしぃさんが芸術祭回るってことだったから「もし時間があったら観てきて〜」と
言ってみたら、ちゃんと写真送ってくださったの!
みなさんにも見ていただいていいよね?>じぷしぃさん
同行のドビー氏によると「それまで見て回った作品の中で一番面白かった♪」そうです。
ぅわーん!やっぱり行けばよかった〜〜〜〜 ムキー!!
これから芸術祭にいらっしゃる方は是非お運びあれ。そして私を羨ましがらせてください。
じぷしぃさん、行って下さってありがとう。
あとね、廃校シリーズといえばなんといってもボルタンスキー&カルマンは欠かせません。
私は今回行かなかったけど、また3年前とは違った新たな試みもなされているようで
これも「見られなかった心残り」な作品のひとつ。
これから芸術祭にいらっしゃる方は・・・(以下略




な、なんともったいない!
今途上国にいるので余計そう思います。
いい建物が、芸術祭でこうして使われているので、無駄にならなかったから良かったものの...
あら、じぷしぃさんのお写真面白いですねえ。
(なんて言うとひそちゃんが余計悔しくなっちゃうかな:笑)
>な、なんともったいない!
でしょ!
会場に詰めていた地元のスタッフに話を聞いたんですけど、設計者もずいぶんと思い入れとこだわりを持って作られた校舎なんですって。現時点では再利用法を検討中とのことでした。面白い設計だからいろいろに活用できそうです。
我が家の近所も数年前に統合により廃校した小学校がありますが、区役所の出張所になっているほか、ドラマや映画のロケ地として大活躍です。しょっちゅうロケ隊と野次馬で大賑わい〜♪
>じぷしぃさんのお写真面白い
私なんかはつい「わかるように」撮ろうとするのですけど、じぷしぃさんのは全体像とかが全くわかんないとこが魅力的!上下も縦横もわからんー。
>ひそちゃんが余計悔しくなっちゃう
そーよそーよ、悔しいよう〜〜〜。せめてCDでも聴いちゃろうと思ったのに、海女損で在庫切れ。悔しさ倍増だよう〜〜〜〜
絵本館のカエルと折り紙、楽しいですね。本のあるところはワクワクするからピッタリです。
アサガオもこんだけ大きいと、なんか別の植物みたいに感じます。葉っぱもツタに似てるし建物に這わせるのすごくいいかも。うちの近所にも廃校があって選挙の投票所や、災害時の避難場所になってるようだけど、平成4年の校舎はもったいないです。それもすごくいい校舎じゃないですか、アートに利用されて良かったことでし。ホッ。
梅子さんの尻、さすがです。タレもせずブヨりもせず、次回から展示の一部にしてもよいでしょう。
「Wasted」面白い試みですね。こんなこと思いつく人がいるなんて痛快です。
富岡さんの仕事にグリンちゃんが惹きつけられるのって、なんだかわかるような気がします。画像左のお魚は確か油彩、右側はリトグラフでしたが、他にも立体作品やコラージュなど多彩な展示がなされていました。どれも素晴らしくレベルが高かった!
右側のリトグラフが光州ビエンナーレ(韓国)に出品されていた作品。
この作家は金芝河の詩をテーマにした版画や従軍慰安婦を取り上げたシリーズもあるの。芝居の美術を担当したり、詩と絵と音楽によるスライド作品を試みたり、すごく広がりのある活動をしています。
http://www.ne.jp/asahi/tomiyama/hidane-kobo/
>絵本館のカエル
ひゃ、うっかりしてた!きんきんは大丈夫であろうか?次回もカエル出しますよ〜♪
>梅子さんの尻
カエルに似てない?
>「Wasted」
観られなかったから日が経つごとにますます気になって気になって。。。
もー、行ってきちゃおうかしら!!
そうですかー。金芝河さんの獄中メモや裁判の記録は読んだことがあったのですが、文章も内容も難くて、やっぱり詩を読もうと思ったっきり何年も何年も忘れてました。ここで思い出させてもらうとは、読みなさいという縁なのですね。それにひそ窓で思い出させてもらったってゆうのも、またウレシイです。
ひそ窓はいいもの運んでくれる気がするなぁ〜。
>グリンちゃんが惹きつけられるのって、なんだかわかるような気がします
こうゆう分かられ方もなんかうれしいです。
金芝河さん、どういう人かはなんとなくわかるんだけど私は全然読んだことがないの。というか子どもの頃から詩は苦手で・・・やっぱり散文的な頭にできているみたいです。
せっかく思い出したのだから読みなされ読みなされ。そしてポエマーの本領を発揮してレジスタンスな詩を書きなされ書きなされ。いいのが書けたら私が消しゴムに版画彫ります。
ご存知と思いますが、教育テレビ日曜美術館(朝9時〜) 「2009年8月23日放送 緑とおにぎりとアートの里 越後妻有の10年」 だそうです。
もっといろんな作品を紹介する番組なのかと思ったら、どちらかというといくつかの作品に絞って、それらの製作過程を中心にしたものでしたね。
この記事に載ってる真田小学校も出てきましたね。あと、3年前に僕が気に入ってたカバコフのペラペラも映ってました。思いのほかペラペラではなかったです。
情報ありがとうございました!世界陸上で夜更かししたせいで家族揃って寝坊しちゃって、最初の15分を見そこないましたが・・・(汗)
ま、そのうち再放送があるでしょう♪
>越後妻有の10年
第一回は2000年だったから9年前(そして今年も入れて10年!うひゃ〜)。私にとっては3年前ですけど。
ところでぐるぐるさんは何か作品をご覧になりましたか?
おお、ちゃんと全部見ましたか?私がTVつけたらすでに車座おにぎりが写っていました。その前は何を紹介していたのでしょう?憶えていたら教えて下さい。
>真田小学校
ずいぶん力を入れて紹介されていましたね。お年を召したおばあちゃんが可愛らしかったわ。ああして地元の人たちを巻き込んで一緒に楽しめるのが、この芸術祭の大きな魅力。今年もあちこちで「もてなしの心」を感じました。「地域社会の活性化」とか力こぶ作って大上段に構えなくったって、人々を生き生きとした表情にしてくれるのがアートの力だと実感しました。口にクギを咥えて木の皮を打ち付けているおばちゃんもかっこよかったー。
>カバコフ
ぺらぺらってあーた・・・
棚田を耕していたおじいちゃんはとうとう田んぼをやめちゃったと言ってましたね。あそこが田んぼじゃなかったら、作品が成り立たないわ!がんばれボランティア。
忙しそうですけど時間が取れたら是非ぴゅぴゅ〜っと行ってらっしゃいませ。必見スポット、おにぎり情報、現地までのアクセスからレンタカーの手配まで、このワタクシが熱い心でおせっかいいたします。
屋外系は通りすがりに車を止めていくつかみました。(今年はまだです)
今年もやっぱり「光の館」宿泊は叶いませんでした〜。(涙)
オフシーズンだったらそんなに難しくはないのでしょうけどね。ぐるぐるさーん、是非是非一度トライしてみてくださいよう。10月頃の紅葉の時期なんてよさそうじゃない?
それから私の大好きな「脱皮する家」も泊まれるのだそうです。新潟で身につけた脂肪から脱皮できるものなら泊まりたい。
>温泉
いい温泉がたくさんありますよね。髪を洗ったあと指のすべりが全然違うのにびっくりしました!