前回の芸術祭でご紹介した「脱皮する家」を覚えておいでの方もいらっしゃるでしょうか。
これこれ↓
家全体を彫刻刀で彫りまくった日大芸術学部の力作です。
今回もまた足を運びました。いやー、何度見ても凄いわ。
そして今年は「脱皮する家」のすぐそばにもうひとつ日芸による作品が誕生しました。
「コロッケハウス」
コンセプトは脱皮の真逆。つまりコロッケみたいに衣でくるんじゃえ!という発想ですね。
家のすみずみまで金属を吹き付けちゃいました。
床の間がまた洒落てるの。掛け軸が戸板ってー!
ご丁寧に下駄もコロッケ状ですよ。
学生たちを指導していらっしゃる彫刻家の鞍掛純一さんからお話を伺いました。
「いやー、なんかね、深遠なコンセプトとかそういうのより、もうやっちゃえ!っていう勢いなんだよね〜」
わはは。
コロッケハウスの前の畑がとっても綺麗だと言うと
「これね、カボチャとジャガイモ栽培してんの。コロッケ作ろうと思って」
わはは、わはは。
コロッケハウスの横のテントは何かと問えば
「コロッケ揚げて振舞おうって企画があってね、でもこっちから言い出すんじゃなくて待ってたの。そしたらとうとう地元の人たちから『コロッケ揚げないんですか?やりましょうよ!』って声が挙がって、さっきあそこでコロッケパーティやったとこなんだよ」
わーははは、じらしプレイ大成功ってとこですね。
ちぇ、もうちょっと早く行くんだった。コロッケ食べたかったな。
前回に引き続き今年も訪れた廃屋がもうひとつ。
3年前の「小出の家」が、今回は「うつすいえ」として生まれかわっていました。
靴を脱いで一歩踏み込むと、足の下には満天の星空!
えっ?えっ?これどーなってんの?
ガラス張りの床下にライトが仕込んであるの?
と不思議がっていたら、「上を見てごらんよ」とムッシュ。
ああ、吹き抜けの天井から吊された星々が鏡面(?)の床に映し出されていたのでした。
2階からは正面にそれらを望むことができます。古民家の中の小宇宙。
ちなみに前回の「小出の家」はこれ。
「ほんとにこの道でいいのかな〜?」と訝りながら、集落の奧へ奧へとずんどこ進んでいって
やっと見つけたのが酒百宏一さんの「みどりの部屋」
部屋いっぱいに葉っぱが貼り付けてあるの。フロッタージュの葉っぱ。
窓際に据えてある机の上には色鉛筆と紙、そして木の葉が用意されています。
鑑賞者が思い思いに葉っぱを選び、色を選び、その形を写し取って貼り付けるという参加型プロジェクトです。
フロッタージュなんて何年ぶりかしら。葉脈の美しさに改めて感動し、虫食い痕を面白がりながら写す作業の楽しいこと♪
ようやく出来上がったものを切り抜いて、さて貼ろうとしても場所がない!
仕方なく既に貼ってある葉っぱの上に重ねちゃいました。みなさん同じようにしているし。
部屋の中も窓の外も葉っぱでいっぱい。いやはや、このあたりに生い茂る樹木の種類の多彩さに驚きました。
えーと、こういうのを森林の「極相」というのだと、確か梅子が受験勉強でやっていたような…
「みどりの部屋」を出たところで、この芸術祭の仕掛け人である北川フラム氏とばったり。
このあたりは他に作品がありませんから、彼はわざわざここを目指してきたのね。
きっと自分が貼り付けた葉っぱの上から誰かが貼っちゃってないか調査しにきたに違いない!(笑)
今回、どの作品を観るか、どういうルートを取るかはほとんど私が決めたのですが
ムッシュが「ここは見ておきたい」と主張したのが「BankART 妻有」です。
BankARTというのは横浜に拠点を置くグループで、彼らの活動は私もよく知っていますが
そのBankARTを中心に50人ほどの作家たちが参加して空き屋をリノベーションした作品なんだって。
玄関のドアベルが松本秋則さんによる竹のサウンドオブジェ(大好き!)だったり
お風呂がガラス張りで外からまる見えだったり、足湯の出来る小さなプールがあったり。
クッションや家具、テーブルクロスにいたるまで様々な作家の作品で構成されています。
でも…でも…実は私がこの家で一番ビックリしたのがインターネットが繋がっていること!
だってだって、ものすごいものすごい山奥なんですよー。
そこにパソコンがあって、スタッフが仕事してるんですよー!光フ●ッツおそるべし!!
スタッフはここに寝泊まりしているそうで、キッチンには新鮮な野菜がカゴに山盛りされていました。
「あのお風呂が気持ちいいんです」と指差した先には、おお、素晴らしい露天風呂。
一瞬泊まってみたくなりましたが、クマが出たらイヤだ。そいつが入浴中の私を見て逃げ出したらもっとイヤだ。
そうそう、ここではかき氷をご馳走になりました。
でっかいかき氷製造器で、せっせと氷をかいたのは梅子です。
あっという間に三人前が一丁上がりよ♪
こういう生き生きとした遊び心が大好き。それに美味しかったし。
廃屋シリーズの最後は、廃業した歯科医院。
窓の外を見ると、いつの間にか雨が降り出しています。
「やーん、また降ってきちゃった〜」と思う間もなく雷鳴が轟き始め
あっという間に車軸のような雨がガラスを激しく叩くほどに。
どんどん近づく雷鳴、稲光。窓の外が薄暗くなってきます。
小さな子ども達が走り込んできて
「こわくなーい、こわくないんだもーん!」と怒鳴っているのが可愛かった。(笑)
ぴかっ
実はこれが作品なのです。作品名「ストーム・ルーム」
カナダとドイツの作家がコラボレーションして、見事に日本の夕立を再現しました。
雷鳴に合わせて窓ガラスをビリビリ震わせたり、蛍光灯を明滅させたりと芸が細かい。
雨漏りまでさせて、それを金だらいで受けてるし。
私たちが行った時は、本物のお天気も時折雨模様だったのですけど
これ、ピッカピカに晴れた日に鑑賞したらより一層面白かったんじゃないかしら。
だけどぐずついたお天気でも充分に楽しめましたよ。
どれくらい面白かったかというと、写真撮るの忘れちゃったくらい。。。
この日あちこちで一緒になった長岡から観に来たというご夫婦の、奥さまが教えてくれました。
「新潟では雪が降り出す前にしばらくこういうお天気が続くんです。夏の雷のほかに冬の雷もあるの。本当にこんな感じのお天気なんですよ」
うわー、このものすごい雨が、気温が下がると全部雪になって降るってわけか。
十日町界隈って、人が住んでいる地域としては世界一の積雪量だってご存知でした?
廃屋シリーズはひとまずこれまで。
このあと廃校シリーズ、屋外展示シリーズへと続きます。




豪雪地帯なんですか、なにもかも雪に埋まるところを想像してみました。
雪深いところは、人が温かそうな気がしますね。
クマよけには鈴をふりながら歩くって聞ことあるけど、クマも人に会うと怖いんだと思いますよ。「イヤッ!こないで!」とクマ語でほえながら、でっかい爪とぶっとい腕でバシンバシンするんだと想像します。露天風呂から裸でシバキ返すひそちゃんの写真が見たかったです。
一気に3連コメありがとう。どうやらグリンPCは今夜機嫌がいいとみた。(笑)
>みどりの部屋
これ、絶対グリンちゃんが好きだと思ってアップしたの。それと今年はカエルがたくさんいましたよ。そのうち紹介するから待っててね。
>豪雪地帯
とにかく想像を絶する積雪量のようです。前記事の「黎の家」の裏側に梯子が作り付けてあったんだけど、2階の窓から伸びていて、屋根よりさらに1メートル以上長くなってたの(多分雪下ろし仕様)。妻有で出会う人がみんな「いちど冬の雪祭りに来てごらん」と誘ってくれるので行ってみようかと思います。
ではここで問題。妻有地方の信号機は赤黄緑が縦に並んでいます。なぜでしょう?
>クマも人に会うと怖い
うん、私もなんかそんなこと聞いたことある気がする。でもさ、怖いんならほえたり叩いたりしてないでとっとと逃げろや、クマ!と思わない?
>露天風呂から裸でシバキ返すひそちゃん
まっ、丸腰の私がそんな無謀な真似をするはずは・・・
そうだ!山の中の露天風呂にはクマの着ぐるみを着て入ればいいのよ。仲間と思われて「いよっ、同胞!」と肩を叩かれたら外れちゃうかもしれないけど、爪でひっかかれるよりはマシだ〜。
それにしても、ここまで芸術祭を味わい尽くした上にこれだけ形の整った感想をまとめたものは他に無いと思います。印刷物にして紹介パンフレットとして芸術祭の広報さんに提供したら大喜びされるに違いありません。
読んだ人はクレンジングジェルでは日焼けを防げないなど大変有益な情報を得る事ができます。(そこかい)十日町の人は雪祭りも大切にしていらっしゃいます。札幌の雪祭りと初回が同年で、開催日が五日ほど早かった事から日本最古の雪祭りだと聞きました。
ひそそかさんもご覧になる機会があると良いですね。ところでアイロンがけは片付きましたか?これだけの記事を読ませて頂くのですからアイロンの方はお手伝いしましょうか?
恐らく実現には幾多のハードルがあり、仮に実現したところで残りはハンカチ数枚が良いとこだろうという多重に保険をかけた申し出でございます。
昨年も今年も「行ってみたいな〜」と思うだけで行動に移せなかった私。
来年は余裕を作ろう、行ってみよう、と決心する(笑)
うきょー、そんなに褒められたら恥ずかしい・・・
>クレンジングジェルでは日焼けを防げないなど大変有益な情報を得る事ができます
くっ・・・そこかい!(笑)
イッチーもお外に出るときは紫外線対策をちゃんとするんですよ。でっかいツバ付きのマキシン帽風ヘルメットをかぶるとか。あと首筋!ここは特に灼けやすいですからスカーフは必須アイテムです。仮面ライダーの完璧な日焼け対策を見倣いましょう。
>十日町の雪祭り
「雪祭り発祥の地」であることは地元の方が自慢気に話されていたので知っていましたが、たったの5日差だったんですね。札幌の人たちはさぞかし悔しかろう。
こうした町を挙げてのイヴェントの下地というか長年培ってきた精神があって、夏の芸術祭も成功しているような気がします。十日町雪祭りのHPを見てみたら、「脱皮する家」や「コロッケハウス」を製作した日大芸術学部も前回の雪祭りに参加していました。こういう交流っていいな♪
>アイロン掛け
おかげさまでほぼ片付きました。とはいえ、毎日なんらかの要アイロン品がでることは確かです。Tシャツにまで「アイロンかけて〜」とはどういうことだっっ?!(←誰に言ってる)どうかハードルをなぎ倒して助っ人にいらしてください!
わは、また一緒にいましたね。最近気が合っちゃいますね〜(はあと)
「コロッケハウス」でコロッケをご馳走になって、そのあと「BankART 妻有」でデザートのかき氷・・・というのがグルメのためのオススメコースです。(笑)
>昨年も今年も
>来年は
うはは。「序章」の趣旨にちゃんと呼応してくださっていますね。
ええ、「来年」もありますからそれまでに意志を固めておいてね♪絶対後悔しませんから!
「みどりの家」にはちょっとアクセントが欲しいと思いません?
ぜひぜひカナヘビをフロッタージュして貼り付けていただきたく・・・
学生さんが今日の夕方から夜にかけていらっしゃるんですが、その前に一仕事と、部屋にこもって久々のブログめぐりをやっている私です。(笑)
清々しい越後の風を感じさせるようなアートの数々、堪能させていただきました。有難うございます。
1〜2か月前にテレビ番組で特集が組まれていて、「脱皮する家」の制作過程なんかもやってましてね、あーーー、ここ前にひそちゃんが紹介してくれたとこだ...あれ?それって3ん年前?去年じゃなかったっけ?!って私も思っていました。(笑)
そうか、もう3年も経ったんですね。
私も今年行きたかったな〜。でも、お金もないし、日本にいることもできないし...はい、この夏は途上国で質素な生活をいたします。
では、続きを楽しみにしています!
山菜餃子定食とかおにぎりがおいしそうだったなぁ(苦笑)
たぶん別の局でも何か番組があると思うので、よかったら録画しておきましょうか。
(そんなことより自分が行く算段を考えるべきか・・・Σ( ̄□ ̄;)!! )
さっき東京タワーの見えないところから更新された記事を読んできましたよ。いよいよですね!
>それって3年前?去年じゃなかったっけ?!
でしょでしょ?3年前なんてホントに「つい最近」ですよねえ。けど梅子にとってはしっかり「ずっと前の3年前」のようです。一緒にいる学生さん達に「3年前」の感覚ってどれくらいのもんだか取材してみてください。
>私も今年行きたかったな〜。でも、お金もないし、日本にいることもできないし
では「来年」は是非!なんつって。
次回の芸術祭、ミニーはどこで何をしているでしょうね?
>3年前はひそそかさんの記事を読んで行きたくてしょうがありませんでした
よーく覚えていますよ。ほら、3年後もちゃんと仲良くしているじゃありませんか。明日は梅子が部活に出かけるのでyas兄ィの好きな廃校シリーズアップして、行きたい気持に油をぶっかけて点火しますからお楽しみに。
>去年行ったのは世界中でひそそかさんだけ
いえいえ、そこそこの年齢の人たちはみーんな「去年は〜」と言っていましたから私だけではありません。でもなぜかムッシュは去年行かなかったみたいなのよね、不思議。
>都合つけて行ってこようかな
その節はご連絡下さいね。アップしきれない情報もご伝授できるかと思いますゆえ。
なんつう早起き!Σ( ̄□ ̄;)!!
>山菜餃子定食とかおにぎりがおいしそうだったなぁ
おにぎり!さすがコシヒカリの里だけのことはあって、どこでたべても絶品でした。コシヒカリにあらずんばコメにあらず、くらいの鼻息です。(笑)
お寿司も焼き魚も美味しかったです。おかげで3キロも太りましたよ。どーしてくれるのさ?新潟県民として責任取ってください、キッ!(八つ当たり)
>録画
いろいろとお気遣いかたじけなく存じます。(感涙)
番組関係はムッシュがどっかから入手しているもよう。お気持ちだけありがたく頂戴しておきます。ほんとにウレシイですわ。
>自分が行く算段
そうよそうよ。行け、ぜったい行け!(笑)
本記事最後にご紹介した「ストーム・ルーム」なんて非常に演劇的な空間で面白かったですよ。
私は去年もおととしも記憶がごっちゃになるタイプなので、ざっくり「前の時」といってます。
もちろん次回は「次の時」です。
ええ、今年もがっつり回ってきました。
>去年もおととしも記憶がごっちゃになる
私の場合「あれは梅子が○年生の時だったから…」でかろうじて区別しています。3年前との大きな違いは彼女がでかくなったこと。ホテルではエキストラベッドではなく、2ベッドルームの部屋にされました。ムッシュのいびきからは解放されて快適だったけど、財布が痛い!
>かのつく飛び跳ねるやつ
廃校(ダイナモ)の校庭にいーっぱいいましたよ。ちっこくて緑色のかわいいのが。
次回「屋外編」ででっかいのをご紹介するつもり。これもかわゆいから大丈夫よ♪