いきなり梅子が諳んじ始めました。学校の古文の課題だそうです。
『竹取物語』。定番中の定番ですね。
「ママも昔憶えたよ〜。のやまにまじりてたけをとりつつ、よろずのことにつかいけり」
「なをば、さぬきのみやつことなむいいける」
「え?今なんのみやつこって言った?」
「さぬきのみやつこ」
「うっそー、さかきのみやつこでしょ!」
「教科書にさぬきって書いてあったよー」
「ちがうってば〜。さ・か・き!」
「うどんの讃岐だよう〜」
「ひゃーはははは、なんだそりゃ。証拠を見せてしんぜよう!」
ごそごそ…読み聞かせ用のアンソロジーに収録されている『竹取物語』のページを開きました。
「ほら!“さかきのみやつこ”じゃーん!!」←勝ち誇る
「でも〜〜〜学校の国語の教科書には絶対“さぬきのみやつこ”って・・・」
「ホントにホントだな?間違いなく“さぬき”って書いてあるんだな?!」
「書いてある!」
「絶対だな?!もし書いてなかったらどうする?」
「う… じゃあママはもし“さぬき”って書いてあったらどうする?」
「へっへーん、なんでもしてあげるわよ。お馬さんになって背中に梅子乗せて町内一周だって…」
「していらないから・・・
いい年こいて、どうしてこういうバカげたやり取りをしてしまうのでしょうね?>自分
結局、なぜかこんな賭けをすることになりました。
“さかき”だったら梅子は毎日洗濯物を畳む。お弁当も自分で作る。
“さぬき”だったらWiiスポーツリゾートを買う。
「やったー♪ 絶対ね。教科書が“さぬき”だったら買ってくれるって約束ね!」
なんでしょうか、この自信。い、いや、絶対絶対“さかき”だもんね。
これで私も弁当作りから解放されるのよ。
ここ3週間、土日も休まず毎朝毎朝お弁当作らされて辛かったわ。うっうっ。
もう日曜日は心おきなくお寝坊出来るわ。わーい!
「じゃあ友達に電話して訊いてみる〜」
「アンタ自分の教科書は?」
「学校に置いて来ちゃったから〜」
「うめこー!!!
ところがなかなかお友達がつかまりません。
では母も一応確認しましょうかね。検索検索。
え゛・・・・?!
竹取の翁の名は「さかきのみやつこ、 さるきのみやつこ、さぬきのみやつこ」である
伝承によって違う
文献によりまちまちである
ぎょえ〜〜〜〜〜
翌日、学校から持ち帰った教科書を梅子に嬉しげに突きつけられ、昨日ソフト買わされましたよ。。。
「ありがとー、○○出版(教科書会社)、ありがとー、みやつこ!
って、誰にお礼言ってんのさ、キイキイ。
どうせなら私の決めつけに感謝しろー、プンプン。
私は非常に「頭ごなし」に走りやすい体質なので日頃極力気をつけてはいるつもりだったんだけど、こんなところで墓穴を掘るとは。
特に梅子を相手にすると、まず自分を疑ったりはしないことが多いので、いい戒めになりました。
しかしなー、みやつこ。名前ひとつにしとけよ!
でもWiiスポーツリゾート、楽しいからいいわ
この先梅子が
「試験校舎の鐘の声、授業無情の響きあり…」とか言い出しても、取りあえずまずは自分を疑ってみることにします。
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